北京
中国革命博物館
中国革命博物館は、隣接する中国歴史博物館とともに中国の歴史をテーマにした歴史博物館。 後者が古代からアヘン戦争前夜までを扱っているのに対し、前者はアヘン戦争以後の近現代史を扱っている。 館内には、各時代ごとの歴史解説とともに、合計1000件にもおよぶ遺品、文献、絵画、模型などの 資料が展示されており、アヘン戦争以来、100年におよぶ列強による半植民地化とそれに対する 民衆の抵抗という苦難に満ちた中国の近現代史が概観できる。以下は、展示品の一例。
「虎門大砲」「上海租界の外国商社の看板、製品、商標」「天王洪秀全の玉璽」「太平天国発行の紙幣」 「戊戌維新中に建てられた京師大学堂の額」「義和団民の武器、旗」「武昌蜂起軍が使用した武器、腕章、宣伝ビラ」 「宣統帝の退位証書」「北京大学演説隊の旗」「陳独秀が発行した『新青年』創刊号」 「四一二反革命クーデターの資金集めに蒋介石が上海銀行公会にあてた借金依頼書簡」 「井崗山根拠地の兵器工場で生産された手りゅう弾」「長征中、赤軍が食べ残した皮ベルト」 「毛沢東が連合抗日について張学良にあてた直筆の手紙」「八路軍、新四軍の証明書」 「国民党特務に殺害された民主人士聞一多の手書き原稿」。天安門広場の東端にある。
中国人民革命軍事博物館
中国革命博物館が、中国革命一般をテーマにしているのに対し、こちらは革命戦争、 とりわけ軍事面にスポットをあてている。館内の展示は、第2次国内革命戦争(1927〜37)、 抗日戦争(1937〜45)、解放戦争(1945〜49)、社会主義建設防衛の4部門に分かれ、 中国共産党がはじめて自らの軍隊を持った1927年の八一南昌起義以来の革命闘争史および軍事関連史を、 電光表示板や戦場模型を使い、わかりやすく紹介している。興味深いのは、中央ホールにある紅軍および 人民解放軍が使用した武器の数々。その多くは日本軍や国民党軍から鹵獲した中古品であり、 当時の共産ゲリラたちの苦しい戦いぶりがしのばれる。長安街の西方、復興路の北側、玉淵潭公園の近く。 57路、1路、52路バスで軍事博物館下車
天安門
国民党との内戦に勝利し、蒋介石を台湾に駆逐した毛沢東は、1949年10月1日、この楼上に上り、 集まった群衆を前に「中華人民共和国」の建国を宣言した。もとは明代から清代にかけて皇宮であった紫禁城 (故宮)の正門跡で、明の永楽帝が創建し、清の順治帝が現在の形に改装した。清朝崩壊後は、雑草の茂るに まかせたままの状態だったが、新中国成立後、装いも新たに再建された。故宮の正門、長安街をはさんで 天安門広場に面している。現在、中華人民共和国のシンボルとなっている。
天安門広場
天安門とその前に広がる天安門広場は、中国における近代革命発祥の地であり、 その後もしばしば中国の政局を左右する重要な政治的舞台となってきた。1919年の五四運動では、 北京大学生を中心とする3000人の学生がこの広場に集まってデモ行進を行い、日本政府が突きつけた 21か条要求の廃止を求めた。また1926年3月18日には日本の武力干渉に抗議する学生・市民が段祺瑞政権によって47人が虐殺されるという「三・一八事件」が発生し、1935年12月8日には、内戦停止・一致抗日を叫んだ学生が、厳寒のなか消防車の放水を浴びせられながらデモ行進を行った。そして1949年10月1日には、毛沢東が天安門上で「中華人民共和国建国宣言」を行った。 なお最近では1976年4月に文化大革命に終止符を打つきっかけとなった「第1次天安門事件」が、 1989年6月には民主化を求める市民らのデモを弾圧した「第2次天安門事件」が発生している。 市内の中心にある。
毛主席紀念堂
毛沢東の遺体を納めた記念廟。1976年に死去した 毛沢東の遺体は、旧ソ連におけるレーニン同様、革命の英雄としてここに安置されている。遺体が 安置されているのは、建物の中心をなす瞻仰(仰ぎ見る)ホール。中に入ると2本の通路をはさんだ中央に、 たくさんの花と真紅の五星紅旗に覆われた透明な柩があり、目をこらすとなかに蝋人形のような毛沢東の 遺体が見える。もっとじっくり見てみたいと思うが、残念ながらここではあとから来る参観客の迷惑になるので、 立ち止まって見ることは許されていない。付属の東西ホールには、毛沢東をはじめ周恩来や朱徳ら 著名な指導者たちの革命業績記念室がもうけられているので、こちらのほうをじっくり見学しよう。なお、 館内は写真撮影禁止である。天安門広場の南端にある。
人民英雄紀念碑
中国革命勝利を記念して建てられたもので、1958年の竣工。碑の正面には、毛沢東の揮毫による 「人民英雄永垂不朽」の字が刻まれ、台座にはアヘン戦争以来の人民の抵抗運動をテーマにしたレリーフが はめ込まれている。レリーフのテーマは「虎門戦役」「金田蜂起」「武昌蜂起」「五四運動」「五・三〇運動」 「南昌蜂起」「抗日戦争」「長江渡河」「前線支援」「人民解放軍歓迎」など。 1976年と1989年の天安門事件の舞台となった場所でもある。天安門広場の中央にある。